おっちょこちょいが治らない

わたしはおっちょこちょいです。 最近も失敗をやらかしました。
父が「はっきりものが見えなくなった」と言うので眼科に付き添いました。
評判の眼科は駅近くの雑居ビルの中。
駅の近くは、一方通行の道で細い路地が入り組んでおり、ビルを見つけるのに思いのほか時間がかかりました。
外は大雨。車の中で、父がトイレに行きたいと言い出します。
病院の近くの駐車場に車を止め、病院のビルにたどり着くとまず、トイレを探しました。
2階フロアーの入り組んだ廊下の角にトイレをみつけましたが、なんとカードロック式。
カードキーを持った人しか使えない。
椅子が待合室から溢れて並べられている病院の受付に人をかき分け飛び込み、
「トイレに入りたいのですが鍵をおかりできますか?」と叫びました。
「受付番号を教えてください」
「いいえ、まだ受付していません」
「では診察券をお見せください」
「診察券もありません。今日初めて伺いました。トイレ行きたがっているのは年寄りで、がまんできないみたいなんですが!申し訳ありません!!」
トイレキーをお借りし、父もわたしも落ち着いたところで、渡された初診表に必要事項を書き込む余裕がやっとできました。
わたしが代筆します。
父の名、生年月日、住所を書き込んでいきます。
現在の症状欄のところで手が止まりました。
ん?症状の選択肢に丸をつけるようになっているのですが、「痛い」と「かゆい」の二択しかない?
がーん。
用紙のいちばん下に病院名が印刷されています。
そこは眼科でなく皮膚科でした。
平謝りして保険証を返していただき、皮膚科を出ると、眼科は廊下の曲がり角の先にありました。
診察に呼ばれる前に間違いに気がついて、ほんとうによかったです。
南田
不可能を可能にするには

そんな状況を乗り切るときは並の努力では足りません。
「Tが十になるくらい」と、たとえてお話ししています。
「T」という字を人が両手をぴんと広げ、直立している様子に見立てます。
不可能を可能にしようというときは、頭を伸ばそうとあれこれ試してみて姿勢を立て直し、やがて「十」の形となるくらいの頑張りが必要です。うずもれた頭を出すような努力が求められます。
この努力はふつうに頑張るというのとも違います。
五感を働かせなくてはなりません。
五感とは目耳鼻口皮膚、五種類の感覚のことです。感覚をつんと研ぎ澄ませ、いつもは見ない角度から物事をよくよく観察して考えます。
人と向き合っているのであれば、ちょっとした目の動きも見逃さない。ふだんは聞き逃すような小さな声も逃さないように耳を澄ませます。同時に深く呼吸して鼻でも嗅ぐ。のどの奥から舌にかけてじわりと感じる味を味わう。皮膚の感覚も大切です。
五感を十分に使うと第六感が働くようになります。
第六感を霊感と呼ぶ人もいますが、わたしは五感を普通の人が気が付かないような変化や現象に気がつく力のことだと考えています。
易の卦を取る瞬間も、五感を働かせてお客様のお話を伺っています。第六感のスイッチが入って、思いがけない発見やひらめきを得ることもたびたびあります。
峰